ZOROMEHA企画 Vol.2 「ぼくらは生れ変わった木の葉のように 2019」、ついに全チームの稽古が終了し、下北沢Geki地下Libertyへ小屋入りしました!舞台セットも完成し、すべてのパーツが揃う目前まできました!
さて、今回は写真にちらほら写っている人たちは何なのだ!?という疑問に少しだけお答えできたらなと思います。
この人たちは「コロス」とよばれる人たちです。
コロスとは、 観客に対して、観賞の助けとなる劇の背景や要約を伝え、劇のテーマについて注釈し、観客がどう劇に反応するのが理想的かを教える者、とwikipediaに書かれています。そして、 コロスは登場人物が劇中語れなかったこと(恐怖、秘密など)を代弁する、とあります。
そう、まさにこの舞台におけるコロスの役割は"代弁"なのです。ただ、登場人物の代弁だけではありません。もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、彼らは先人である、ギンズバーグ、リルケの思いを胸に秘め、この「ぼくらは生れ変わった木の葉のように」という戯曲に迫る者なのです。
コロスたちが、劇中にて、どのように表現し、どのような思いを胸に秘めているのか...
劇場にて、感じていただけたらと思います。
また、コロスの役割は実はまだあります。
そのうちの一つは、「劇中の音色」です。
こちら笛を持ったコロスたちは「笛隊」と呼ばれ、この笛を使い、さまざまな音色を奏でます。
なにかを演奏するの?、と思われるかもしれませんが、笛は演奏するだけではなく、その音色から多彩な効果音や日常の音を出すことができるのです!
つまり、コロスはその場に溶け込み、ありふれた、しかし、確かな存在をもった、劇中のパーツの一つとして、大切なモノとも言えるのかもしれません。
笛以外にも楽器が登場するのですが...本番までのお楽しみということで、ぜひ、この「劇中の音色」に耳をすませてみてください。
本番まで残り3日となりました。時間が経つのが早い、と感じつつも、この舞台を0から積み上げ、ここまで大きくしてきた道のりは長く長く歩んできたものだとも感じます。
この舞台の最後のパーツとなるのは、「お客様」です。お客様がいないと、この物語は始まらないのです。文字道り、物語は始まらないのです。その理由は、きっと幕が下りるころにはわかるはずです...
それでは、本日の記事はこのあたりで、次回の記事はチームCの 赤塚俊子さんが担当します!
ぜひ、お楽しみに!